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たたかえる人間になりたい

2023/04/20 
胸がザワザワして落ち着かない。ストラテラを飲み始めてからもそういうことは度々あったけど、こんなに強いざわつきは久しぶりのような気もする。
 
春になると強制的にすべてがうごきだす感覚がある。太陽がたかいところでぎらついている。無職の自分でもしんどいんだから、働いていたり学生であったりすると余計にその感覚は強いのであろうと想像する。春にわくわくしたことなど一度もない。わたしが嬉しくなるのは、茶色だった葉っぱが鮮やかな緑になったり、いろんな色の花が咲いたり、新玉ねぎをポン酢で食べられるようになることであって、春という季節そのものではない。
 
そんなわたしも、春になったから、ちょっと働いてみるかという気分になったんだった。お金がないから働かざるをえないだけなんだけども。久しぶりのアルバイト。働きたくないなあ。バイトが決まってから明らかに体調が悪い。ゆっくりゆっくりやっていこうと自分に言い聞かせている。
 
この1年いろいろなことがあった。就活をやってみて帯状疱疹になって就活をやめた。大学も辞めた。発達検査をうけストラテラをのみだした。クィアとしての自覚が強まった。1年半ほどかけて25kgほどリバウンドした。
 
生きづらさやしんどさは薄まることはないけれど、それらとともに生きていくんだろうなという自信はある。受け入れたとも言えるのかもしれないな。受け入れたからって死にたくなくなるわけではない。わたしは死にたい人間として生きていく運命なのだろうなということがわかってきた。そして、この希死念慮はわたしがわたしとして社会の中で生きてきた証拠でもある。あらゆる要素を持っている複雑な人間として、生きていくには希死念慮が発生して当然だった。死にたい。とっても死にたい。でも、死にたい人間として生存していきたい。生き延びて、頼れるものに頼って、人類の脛を齧って、無職でも大学中退者でも太っていても不細工でも性格が悪くても、生きたい。だっておれには人権があるから。社会がそう思わせてくれなかっただけだ。
 
わたしにも人権があるんだ。この自覚は、個人的にかなり希死念慮に効いた。自分に人権があるだなんて知らなかった。生きる価値のない人間などいないはずだ・人間には人権というものあるから。
 
今晩も生き延びようね。